絵手紙素人考 余白

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美術史家の高階秀爾著「日本人にとって美しさとは何か」(筑摩書房刊)の中の“余白の美学”の一節に、・・・この「余白」という言葉は、英語やフランス語には訳しにくい。西洋の油絵では、風景画でも静物画でも、画面は隅々まで塗られるのが本来であり、何も描かれていない部分があるとすれば、それは単に未完成に過ぎないからである。(中略)もともと余計なもの、二義的なものを一切排除するというのは、日本の美意識の一つの大きな特色である。・・・という言葉があります。

この言葉は絵手紙の描き方にも通じるものがあると勝手に思っています。