昨日(11月12日)、弊社発売季刊誌「絵てがみの心」文学館巡りの取材で山梨県甲府市の武田神社を訪ねる前に、午前9時前に同市塩山の枯露柿(ころがき)農園で有名な岩波農園とすぐそばの武田信玄公菩提寺恵林寺に寄りました。
JR塩山駅から往きはタクシー、帰りはバス。この時期は土曜、日曜も少しバスが通っていますが、時間帯によっては1時間に1本もありません。聞くと山登りなどで何度も訪れている人たちはあらかじめタクシーを予約しているそうで、タクシー乗り場で客待ちしていたタクシーの多くは予約客待ちのようでした。私は運良く予約客が来る時刻までには「余裕があるからいいよ」というタクシーで岩波農園まで行く事ができました。戻りはバス、恵林寺のバス停で私と観光客の親娘3人が乗り込むまで乗客はゼロ、途中で地元の方らしい人が1人乗ってきて終点の塩山駅へ。地元自治体が大変な財政負担をしてバスを運行しているそうですが、路線も本数も減る一方とか。移動はもっぱら自家用車で「90歳過ぎても運転している人はいる。他に移動手段がないのだから」という話を聞きました。
ここ数日、高齢者の車を運転中の事故が続いています。高齢者の転免許証の返上が言われますが、移動手段が奪われると日常生活もままならない現実があります。今後この種の事故が増える事は私のようなど素人でもわかります。
昭和30年代の自動車の急増に交通インフラが追いつかず死亡事故が多発した第1次交通戦争、40年代後半から50年代にかけての第2次交通戦争とは形を変えた第3次交通戦争が既に始まっているのかもしれまん。いささか話が脱線してしまいました。