先日所用で神奈川県二宮町にある徳富蘇峰記念館（二宮町二宮605）を訪ねました。東京・横浜方面からですと、大磯の一つ先の東海道線JR二宮駅で降りて歩いて12、3分の住宅街の一角にあります。快速が停まらないのを知らず、平塚駅で車内アナウンスを聞き慌てて各駅停車に乗換えました。
徳富蘇峰の資料などを所蔵している文学館・記念館には「作家別文学の旅」11月の項にあるように、蘇峰が避暑地として過ごした山梨県山中湖畔にある「徳富蘇峰館」や生誕地熊本県の「熊本近代文学館」などがあります。
二宮の蘇峰記念館は蘇峰の晩年に秘書として仕えた塩崎彦市氏が託された、蘇峰本人はもとより恩師にあたる新島襄、勝海舟など明治・大正・昭和の政治家・軍人の書簡が多く展示されています。記念館としては小振りですが、それが手作り感のある独特の雰囲気を醸し出しています。
来年（2011年）は司馬遼太郎原作のNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」にからめて主人公の秋山好古・秋山真之兄弟の書簡などを展示した「坂の上の雲企画展」を開催する予定だそうです。隣接する梅園は有名で、記念館は通常は月・水・金の開館ですが、梅の季節の2月は土・日も開館していると聞きました。
記念館前の道は狭いので車での来館は遠慮なさった方がいいと思います。