並河靖之七宝展

先日、東京都庭園美術館を訪ねた時、七宝家並河靖之の展覧会「並河靖之七宝展 明治七宝の誘惑—透明な黒の感性」(〜4月9日)が開かれていたので覗いてきました。特段七宝に興味はなかったのですが、精緻な技巧、美しさには驚きました。

東京都庭園美術館

東京都庭園美術館

同

中で一番興味を引いたのは、そうした作品ではなく、薄い青色から濃い青色へと順番に数種類(きちんと数えなかった)置いてあった明度の異なる青色(?)の釉薬見本です。

表門を入り、美術館に向かう

表門を入り、美術館に向かう

同展のHPに、透明釉薬を含めた様々な色の釉薬を開発、微妙な色彩の表現やグラデーションを可能にした、とあります。また大きな特徴は「黒色透明釉薬」で、透明感のある艶やかな黒い地(背景)は、色彩豊かな花鳥をより一層際立たせるものとしている、ともあります。

同美術館本館

同美術館本館

戻ってHPを改めて見て「そうだったのか!」と納得した、ちょっとお粗末な話ですが、あの釉薬の展示を見ることができただけでも良かったと思っています。

同美術館本館正面入り口

同美術館本館正面入り口

美術館庭園

美術館庭園