先日、以前から気になっていた東京都北区のJR王子駅南口に隣接する飛鳥山公園にある紙の博物館を訪ねました。飛鳥山公園は徳川八代将軍吉宗が整備造成し、江戸時代から桜の名所として知られ、明治に入り、王子製紙の前身の抄紙会社が設立された場所でもあります。公園内には王子製紙の創業者でもある渋沢栄一の旧邸の一部を利用した渋沢史料館や北区飛鳥山博物館もあります。
飛鳥山は標高25mとされ、都内で一番低い山として知られる愛宕神社(港区)のある愛宕山25.7mよりも低いのですが、正式に山とは認められていません。飛鳥山の小高い丘をJR王子駅と反対方向に下ると目の前の本郷通りと明治通りが交差する辺りに都電荒川線飛鳥山停留所があります。飛鳥山停留所から王子駅方面は併用軌道で、反対方向の早稲田方面に向かう飛鳥山停留所からJR大塚駅のある大塚停留所までは都電専用軌道を走ります。大塚駅南口前は少しだけ併用軌道になりますが、すぐまた専用軌道に戻ります。もう少しじっくり飛鳥山周辺を歩くつもりでいたのですが、雨が降り始め慌てて都電に乗って大塚駅に向かいました。
大塚駅南口周辺は2013年秋、JR東日本が地上12階、地下1階の複合ビルを開業と6月30日付けの日本経済新聞に載っていました。